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【介護の日本語】技能実習生への質問「仕事で難しいことは何ですか」答えは?

みなさんこんにちは。

介護士兼プロボクサー兼日本語教師の内藤です。

先日、介護の技能実習生を雇用している介護施設・監理団体様のセミナーに参加してきました。

セミナーの中のビデオ上映では、技能実習生の方々がいきいきと働いていらっしゃる姿を見ることができました。
施設の方々に温かく迎え入れられているご様子で、利用者さんからも信頼され、頼りにされているようでした。

セミナーでは、参加者から技能実習生の方々への質問コーナーがありました。
私が一番印象に残っているのは

「仕事で難しいことは何ですか」

という質問と、その答え

「申し送りが難しいです。」

でした。

施設の方も、分かりやすい表現を心掛けるように配慮しているとおっしゃっていましたが、やはり申し送りは難しいですよね。

私もEPA候補者や技能実習生の方々に日本語を教えていて
「申し送りが難しいです。」
というお声をいつも聞いています。

私は施設に配属されてすぐに申し送りの理解を求めるのは「酷」だと思っています。

それはどうしてか・・・?

技能実習生は施設に配属する前までは、外国人に配慮した話し方をする日本語教師などの人の日本語に慣れているため、施設でのネイティブ日本語の準備ができていないと考えられるからです。

私もアメリカに短期語学留学した際に、先生の話す英語は聞き取るのに、他のアメリカ人の友人達の話している内容がさっぱり聞き取れずに大変苦労した経験があります。

さらに、申し送りでは、普段聞きなれない医療・介護の専門用語も聞き取らなければなりません。

まだネイティブの日本語に慣れていないのに、専門用語も聞き取らなければならないのは酷ですね。

では、どうしたらいいのでしょうか。

視点を変えて・・・
我々日本人が彼らにわかる日本語で話すという方法があります。

外国人の方に配慮された言葉「やさしい日本語」というものがございます。
「やさしい日本語」は、こうした専門性の高い業務の伝達にも大きな力を発揮します。
詳しくは以前のブログでご紹介しております。

【介護の日本語】やさしい日本語①
【介護の日本語】やさしい日本語②

施設で働く外国人の方はほぼ100%、申し送りに苦労されます。
伝達する側にしても内容を正確に漏れなく伝えるのは大変です。

双方の問題を解消し、働きやすい職場にするために施設で「やさしい日本語」を導入してみませんか。

 

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株式会社aileron(エルロン)
内藤 友彰(介護士兼現役日本語教師)
大学院修了後、大手介護施設で勤務し、日本語教師に転職。
介護施設での勤務経験を活かし、EPA ベトナムの 現地講師を経験。
帰国後、日本語学校の専任講師として入国後の EPA 候補生を指導しながら、施設配属後から 国家試験までの 3 年間のカリキュラムのデザインや介護の日本語の教材を作成。
現在は株式会社エルロンで、介護技能 実習生を対象とした授業を担当。
研修センターの日本語教師向け「介護の日本語」研修も行っている。

ご質問・お問合せ

 

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