【介護の日本語】外国人人材向け・介護の実技動画の撮影

みなさんこんにちは。

介護士兼プロボクサー兼日本語教師の内藤です。

先日、介護の実技動画の撮影をしてきました。
利用者さんをベッドからポータブルトイレに移乗したり、ベッド上でおむつ交換をしたりなどの様々な介助に関する動画です。
私は介護士役として参加させて頂きました。

この動画のコンセプトは外国人の方々にもわかりやすく介護実技を伝えることです。
介護の実技動画は様々ありますが、解説の言葉やテロップ、声掛けが難しすぎて外国人の方々には難しいものばかりです。
外国人の方々が見るという前提で制作されていませんから、仕方がないですね。

今回撮影した動画は、動画のテロップや解説にやさしい日本語を用い、外国人の方が見てもわかりやすいような工夫がされています。
例えば、移乗介助の際に、利用者さんが立位の姿勢をとった時の解説です。

原文

・転倒しないように立位の確認をする。
・必要に応じて腸骨を支える。

やさしい日本語

・利用者さんが転ばないようにします。しっかり立っているか見ます。確認します。
・利用者さんがあぶないときは、腰に手をおきます。

「転倒」は別にしても「立位」「腸骨」などは、日本人でも耳慣れない言葉ですね。
原文のままですと、介護現場で働き始めたばかりの外国人の方には専門用語が難しく、正しく意味が伝わらないと思います。
このような専門の言葉をやさしい日本語に変えることで、理解度が大きく変わります。
今回はテロップや解説をやさしい日本語にする監修もさせていただきました。

動画はスマートフォンで手軽に見ることができます。
テーマ毎に分かれており、一回の動画は5分程度なので、気軽に繰り返し見ることができます。
施設で働く外国人の方々に少しでも役に立つことを願っております。

詳細 → https://www.aileron-jl.website/service/japanesefornursingcare-video/

内藤開発・監修
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株式会社aileron(エルロン)
内藤 友彰(介護士兼現役日本語教師)
大学院修了後、大手介護施設で勤務し、日本語教師に転職。
介護施設での勤務経験を活かし、EPA ベトナムの 現地講師を経験。
帰国後、日本語学校の専任講師として入国後の EPA 候補生を指導しながら、施設配属後から 国家試験までの 3 年間のカリキュラムのデザインや介護の日本語の教材を作成。
現在は株式会社エルロンで、介護技能 実習生を対象とした授業を担当。
研修センターの日本語教師向け「介護の日本語」研修も行っている。

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