【介護の日本語】外国人スタッフの受け入れ準備①

みなさんこんにちは。

介護士兼プロボクサー兼日本語教師の内藤です。

前回、介護施設で働く外国人が、日本語面でどんなことに苦労しているかについてお話ししました。

≪ 前回 ≫
【介護の日本語】介護施設で働く外国人が、日本語面で苦労していること②

今回は、外国人スタッフの受け入れ準備についてお話しします。

 

皆さんの施設では、外国人スタッフを受け入れる際にどんな準備をされていますか。

これから初めて受け入れる施設の方はどんな準備を検討されていますか。

今まで、受け入れ準備に関して、いろいろな施設の方から相談やお悩みを伺いましたが、一番多かった相談は、「受け入れ準備をしたいのだけど、何をしたらいいかわからない。」というものでした。

 

外国人スタッフの受け入れ準備は、2つの視点で考えてみるといいと思います。

外国人スタッフに対する準備と日本人スタッフに対する準備です。

 

まず、外国人スタッフにはどのような準備が必要でしょうか。

必要なものといえば、「日本語教育」があげられると思います。

前回まで医療介護現場で働く外国人の方は日本語面で苦労しているとお話ししてきました。

時々、「日本語なんて働いているうちに勝手に覚えるから大丈夫。」とか、「業務で日本語を全然使わないから大丈夫。」とか、そんな管理職の方の話を聞いたこともありますが、現場の外国人スタッフや日本人スタッフも、実際、本当に困っているようでした。

 

では、日本語の教育は、どこに依頼したらいいのでしょうか。

これも施設の方が抱える悩みの一つだと思いますので、どんなところで日本語が学べるのか、3つ程紹介したいと思います。

ボランティア

地域の国際交流センターで日本語教師のボランティアがあります。

無料でお金がかからないのが利点ですが、気をつけなければならない点があります。

実は私も学生の頃、日本語教師のボランティアをしていました。

専攻が文化人類学だったので、何か異文化に関わることでお役に立ちたいと思いやっていました。

一生懸命のつもりでしたが、教える資格も持たず、当時を振り返ると教育技術も持たず、素人だったなと恥ずかしくなる思いです。

勿論、ボランティアでも資格を持ち、経験豊富で素晴らしい方もいらっしゃいます。

一方で、無資格、全く独学の場合もありますので、どんな先生が担当になるか確認が必要です。

専門学校

介護系の専門学校があります。

介護系の専門学校の学生は、介護福祉士国家試験を目指しますから、ある程度日本語力が必要です。

技能実習生など、施設に配属されたばかりの人には適していないと思います。

私が知っている施設で、介護系の専門学校に通わせたところ、日本語がさっぱりわからず、全く効果がなかったという例があります。

専門学校に通わせる場合は、コースに適した日本語力を持っているかの確認が必要です。

日本語学校、日本語研修会社

日本語学校で勉強している方は主に留学生です。

日本専門学校や大学に進学を目指し、2年間勉強するのが一般的です。

日本語学校に依頼する際は、「介護の日本語」が学べるコースがあるか確認が必要です。

両方の教育を担当したという点で言わせていただくなら、留学生に日本語を教えるのと「介護の日本語」を教えるのは全く別物です。

例えば、一般の日本語教師に「体位交換はどういう意味でどんな目的でしますか。」と質問しても、すぐに答えが返ってこないと思います。

日本語教育の中にも「介護の日本語」という分野がありますので、「介護の日本語」に精通している先生のいる日本語学校を見つけたいですね。

更に言えば、介護の現場経験のある先生がいらっしゃると、外国人スタッフの仕事の相談にものってもらえますし、施設の担当者の相談にも応じてもらえる良さがあります。

ですが、どちらの経験も持っている先生はかなりレアなので、そう巡り合えないと思います。

今回は外国人のスタッフのための受け入れ準備として必要な日本語を学べる場所と、その特徴を紹介しました。

外国人スタッフの日本語教育を検討されている施設の方々の参考になれば幸いです。

次回は、日本人スタッフ側の準備について、お話しをさせていただきます。


株式会社aileron(エルロン)
内藤 友彰(介護士兼現役日本語教師)
大学院修了後、大手介護施設で勤務し、日本語教師に転職。
介護施設での勤務経験を活かし、EPA ベトナムの 現地講師を経験。
帰国後、日本語学校の専任講師として入国後の EPA 候補生を指導しながら、施設配属後から 国家試験までの 3 年間のカリキュラムのデザインや介護の日本語の教材を作成。
現在は株式会社エルロンで、介護技能 実習生を対象とした授業を担当。
研修センターの日本語教師向け「介護の日本語」研修も行っている。

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内藤開発・監修
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