【介護の日本語】介護現場の外国人の日本語能力について
みなさんこんにちは。
介護士兼プロボクサー兼日本語教師の内藤です。
前回、介護施設で働く外国人の方々はいろいろな在留資格の方がいるとお話ししました。
≪ 前回 ≫
【介護の日本語】介護現場の外国人材
今回は、みなさんが一緒に働いている外国人の方の日本語能力がどのくらいか知っていますか?というお話です。
広く一般的に知られている日本語能力を測る指標としてJLPT(日本語能力試験)というものがあります。
JLPTは言語知識(文字・語彙・文法)、読解、聴解の力を測ることができます。
N1~N5まであり、N1が一番難しく、N5が一番簡単です。
こちらのJLPTの公式ホームページにサンプル問題があるので、興味のある方はやってみてください。N1の問題となると、日本人がやっても難しいですよ!!
https://www.jlpt.jp/samples/forlearners.html
日本人がやっても難しいN1のテストなので、N1を持っている人が日本人と同じようにぺらぺら日本語を話せるのかと思いがちですが、そんなことはありません。
JLPTでは言語知識(文字・語彙・文法)、読解、聴解の力を測ることができますが、会話力を測ることができないのです。
ですから、極端な話、N1を持っていても全然話すことができない方もいます。
私も実際にN1を持っているのに「あなたの趣味はなんですか」という質問をしてポカーンとされたことが何度もあります。
私たち日本人も英語のテストはできるけど、話すことは全然できませんという方がいると思いますが、そんなイメージです。
JLPTは会話力まで測ることはできませんが、広く使われている指標なので、どんな勉強しているのか、パラパラ教材を見てみると面白いと思います。
このJLPTですが、介護現場で働く外国人の方々と深い関係がありますので、次回はJLPTについて介護現場で働く外国人にフォーカスを当てながらお話ししようと思います。
株式会社aileron(エルロン)
内藤 友彰(介護士兼現役日本語教師)
大学院修了後、大手介護施設で勤務し、日本語教師に転職。
介護施設での勤務経験を活かし、EPA ベトナムの 現地講師を経験。
帰国後、日本語学校の専任講師として入国後の EPA 候補生を指導しながら、施設配属後から 国家試験までの 3 年間のカリキュラムのデザインや介護の日本語の教材を作成。
現在は株式会社エルロンで、介護技能 実習生を対象とした授業を担当。
研修センターの日本語教師向け「介護の日本語」研修も行っている。
内藤開発・監修
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