【介護の日本語】実務者研修のお手伝いを通して
みなさんこんにちは。
介護士兼プロボクサー兼日本語教師の内藤です。
先日、実務者研修のお手伝いをしてきました。
実務者研修は介護福祉士国家試験の前に受けなければならない研修で、介護福祉士国家試験を受ける要件の中に実務者研修の修了が含まれています。今回は、実務者研修の中で行われる実技のお手伝いとして、私が研修生の介護を受ける利用者のモデル役を務めさせていただきました。
研修参加者は約20名いらっしゃいました。すべての方々の介護を体験しましたが、言葉使いや動作の端々に、普段から丁寧に介護をされている方々であることが感じられました。
私は気持ちよく介護を受けておりましたが、研修生の方々の心境は違ったようでした。
緊張して声かけを忘れてしまったり、手順を飛ばしてしまったり、いっぱいいっぱいの方もいらっしゃいました。
実は最近、私は介護士役として介助動作の動画撮影に携わっておりました。
収録では私自身も声かけを忘れてしまったり、動作を飛ばしてしまいNGになることが何度もありました。
そうした経験をしたばかりでしたので、研修生の方々の気持ちがよくわかりました。
介護を受けながらアドバイスした気持ちでいっぱいになりましたが、ぐっとこらえて心の中で応援いたしました。
研修はすべての方が合格ということで無事に終わり、緊張で表情が硬くなっていた方々も、最後は晴れやかな表情をなさっていました。
日本人の方々も苦戦することがある実務者研修です。ましてや外国人の方は、一層大変だと思います。
外国人の方々も基本的には介護福祉士国家試験を受ける際、実務者研修を修了していなければなりません。
これから介護福祉士国家試験を目指そうとする外国人の方々が増えてくると思います。
ですが実務者研修を受講するに当たり、日本語力が相当高くないと研修にはついてこれないと思います。置き去りにならないよう、何かフォローをしなければならないでしょう。
そこで、先日撮影した「介護の動画」が少しでもお役に立てればと思っています。
次回は、その動画についてお話しいたします。
内藤開発・監修
「介護の技能実習生」を迎える監理組合・研修センターの皆様向け
授業準備時間を軽減、明日から使える「介護の日本語」指導教材セット → 詳細
株式会社aileron(エルロン)
内藤 友彰(介護士兼現役日本語教師)
大学院修了後、大手介護施設で勤務し、日本語教師に転職。
介護施設での勤務経験を活かし、EPA ベトナムの 現地講師を経験。
帰国後、日本語学校の専任講師として入国後の EPA 候補生を指導しながら、施設配属後から 国家試験までの 3 年間のカリキュラムのデザインや介護の日本語の教材を作成。
現在は株式会社エルロンで、介護技能 実習生を対象とした授業を担当。
研修センターの日本語教師向け「介護の日本語」研修も行っている。
関連記事:
・【介護の日本語】序章 外国人材が増えている
・【介護の日本語】介護現場の外国人材
・【介護の日本語】介護現場の外国人の日本語能力について
・【介護の日本語】JLPT(日本語能力試験)と介護現場で働く外国人
・【介護の日本語】介護施設で働く外国人が、日本語面で苦労していること①
・【介護の日本語】介護施設で働く外国人が、日本語面で苦労していること②
・【介護の日本語】外国人スタッフの受け入れ準備①
・【介護の日本語】外国人スタッフの受け入れ準備②
・【介護の日本語】やさしい日本語①
・【介護の日本語】やさしい日本語②
・【介護の日本語】私が「介護の日本語」を教えようと思ったきっかけ
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。