【介護の日本語】JLPT(日本語能力試験)と介護現場で働く外国人

みなさんこんにちは。

介護士兼プロボクサー兼日本語教師の内藤です。

前回、外国人の日本語能力を測る試験(JLPT)についてお話ししました。

≪ 前回 ≫
【介護の日本語】介護現場の外国人の日本語能力について

今回は、JLPT(日本語能力試験)と介護現場で働く外国人との関係についてお話ししたいと思います。

介護現場で働く外国人、特に技能実習生はJLPTと深い関係があります。
介護の技能実習生が日本に来るための条件の中に「N4程度が要件」と書かれています。(介護以外の職種にはこの条件はありません)
ですから、介護の技能実習生が日本に来るためには、JLPTでN4相当の力がなければ日本に来ることができません。
技能実習生の他にJLPTを入国条件に使っているのがEPAです。
EPAはインドネシア、フィリピン、ベトナムとありますが、ベトナムだけはN3に合格しないと日本に来ることができないという条件があります。

このように海外から日本の介護施設に来る際には一定以上の日本語レベルが求められることがあります。
だいたいN4~N3の日本語力を持って日本に来るイメージです。
日本語教師ならN4,N3と聞いて日本語レベルをイメージすることができると思いますが、日本語教育に関わりのない人がイメージできるでしょうか。
N4というと、まだ日常生活に関する日本語を勉強している段階です。
私の印象ですが、まだ日常会話は流暢にはできないかもしれないという感じです。
N3となると日常会話は割と流暢に話せるという印象です。

近年、このN4~N3の日本語力の外国人の方が介護移設で働く機会が増えてきています。

次回は、介護施設で働く外国人が、日本語面でどんなことに苦労しているかお話しします。


株式会社aileron(エルロン)
内藤 友彰(介護士兼現役日本語教師)
大学院修了後、大手介護施設で勤務し、日本語教師に転職。
介護施設での勤務経験を活かし、EPA ベトナムの 現地講師を経験。
帰国後、日本語学校の専任講師として入国後の EPA 候補生を指導しながら、施設配属後から 国家試験までの 3 年間のカリキュラムのデザインや介護の日本語の教材を作成。
現在は株式会社エルロンで、介護技能 実習生を対象とした授業を担当。
研修センターの日本語教師向け「介護の日本語」研修も行っている。

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