SuMo Japan「地域・周りに外国人の方はいるけれど、どう手を差し伸べたら良いか?」
今回ご紹介する「SuMo Japan」は、筑波大学 日本語・日本事情遠隔教育拠点 のプロジェクトとして伊藤秀明(人文社会系・助教)が中心となり、株式会社ジェニオと開発をした、在留外国人の増加に伴い各地域(コミュニティ)で起きている課題に対して、ユーザー間で気軽に質問・回答ができる質問掲示板型アプリです。
在留外国人は増加傾向にありますが、日本で生活する上で困ったことや疑問に思ったことなどを気軽に相談できる場所が少ないという現状があります。
伊藤先生曰く、“日本で生活する上で困ったことや疑問に思ったこと”とは、行政や生活上の手続きの煩雑さだけではなく、子供を持つ親であれば、
「子供が通う小学校の上ばきの色は?」
「それはキャラクターが描いてあってもいいの?」
など、地域の中で子を持つ親(ママ友など)のコミュニティに属していれば気軽に相談ができ、解決ができるような疑問も含まれています。
しかし、地域の中で“その輪”に入っていくのは、難しいこともあります。
SuMo Japanのアプリは、このような状況の中で「気軽に相談ができる環境を作ってあげたい」という強い思いで開発されました。
また、単に外国人をはじめとする質問者側の「地域(コミュニティ)の文化や習慣に対して聞く・
登録は簡単!FacebookやTwitterなどのSNSのアカウントを利用した認証方法です。
ユーザー登録後、質問掲示板型の形式でユーザー間で質問をしたり、知っている事柄について回答できます。
質疑応答の方法は、文字(多言語)・音声・画像・動画などが使えるので、在留外国人が近所に住む日本人などに気軽に質問・相談できます。
逆も然り、「質問の意味は分かるのだけど、どう返したらよいか分からない」ときに、画像や動画を使って回答もできます。
また、アプリの特徴として、お互いの言葉や単語の意味が分からないときに、長押しのサブメニューで翻訳や辞書機能が使えることは、利用者にとって非常に心強い機能ですし、便利です。
今回、アプリ開発を行った株式会社ジェニオ様の開発チームには、来日早々のミャンマー人技術者が2名おり、その2名が積極的に使いやすさを考えてくださったそうです。下のチラシの画像(宅配便の伝票写真※)も2名のアイデアが活かされています。
※宅配便の不在伝票は在留外国人にとっては、非常に難しい書類の一つと言われており、再配達の依頼方法が分からず困るそうです。
「SuMo Japan」には、国籍、ジェンダー、年齢など、あらゆるバリアを飛び越えて、困っている人がいれば、手をさしのべる。
「今日も誰かが誰かを助けている」そんな世界が続いていけばいいなという願いが込められています。
ぜひ、まずはアプリをのぞいてみてください!
ダウンロード
Android版、iOS版がご利用いただけます。
ダウンロードは こちら(GooglePlayストア)から可能。
※2019年の秋に、iOS版がリリースされ、他、動画のサムネイル機能の追加、下書き画面のインタ
「SuMo Japan」に関するお問い合わせ
■筑波大学 日本語・日本事情遠隔教育拠点(HP)
E-mail:jp-kyoten@un.tsukuba.ac.jp
■株式会社ジェニオ(HP)
TEL:078-325-8946 E-mail:info@genio.co.jp
関連記事:
・Please use “SuMo Japan” 困(こま)っているときに使(つか)ってください ~やさしい日本語~
・コラム:日本社会と外国人をつなぐ
・「やさしい日本語」でGoogle翻訳の精度UP
・グロービッシュ“Global English”のススメ
・イスラム教徒の従業員に対する宗教・文化的配慮とは?
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。