優秀な人材の確保 ×「世界大学ランキング」
優秀な人材の確保は、企業の発展に欠かすことができません。
少子高齢化、国内需要が低迷する中、 活路を海外のマーケットに求めようとする企業が増えています。
このような生産や販売活動のグローバル化を進めているのは主に大企業で、人材や資金などの経営資源の乏しい中小企業にとって、 海外進出に対するハードルは高いのが現状です。
しかし、大企業が牽引する日本経済のグローバル化は、 国内産業の構造変化をもたらし、 グローバル化できない中小企業に対しても少なからぬ影響を与えていることがあるのではないでしょうか。
ますます日本経済のグローバル化が進行することを考えると、今後の企業運営において、優秀な人材の確保を「日本国内の人材マーケット」に頼り、日本人のみで組織を構成し続けることは大きなリスクになりえます。
優秀な人材の獲得。
優秀な人材の定義の一つである、今だ多くの企業が採用時の判断材料とする学歴に目を向けてみると、日本が直面している状況がよりリアルに分かります。
英タイムズ・ハイアー・エデュケーション(Times Higher Education:THE)が2004年から毎年発表しているWorld University Rankings(世界大学ランキング)の2019年度版が、2018年9月26日に発表されました。
「世界大学ランキング」は、数多くの研究機関が独自の指標を定め発表していますが、その中でもTHE発表の大学ランキングは、世界でも有数の権威と知名度を誇っています。
15年目となる今回では、86の国と地域から 1,250以上の高等教育機関が評価対象に選ばれ、日本からは103校が評価対象となりました。
評価される大学の数では、アメリカに次いで日本が2位となりました。
アメリカ:172校
日本:103校
しかし、その内容「World University Rankings」を見ると、日本の最高学府である東京大学は世界42位、京都大学は65位。
200位以内に入った東アジアの大学は、
中国(7校)が最も多く、香港(5校)、韓国(5校)、シンガポール(2校)と続きます。
一方で日本は、東京大学と京都大学の2校です。
慶應義塾大学や早稲田大学は・・・
世界600位〜800位に位置しています(2019年度)。
ここ数年、世界大学ランキングにおけるアジアの存在感は向上し、複数の国々(大学)が順位を上げています。
例えば、中国の清華大学。
北京大学を抜き、今や中国一の大学として評価されており、今回、シンガポール国立大学も抜いたことで、初めて中国の大学がアジアトップの座に輝きました。
もちろん学歴が全てではありませんが、企業が「日本国内の人材マーケット」のみに焦点を当てていると、優秀な人材を逃すこともあることがよく分かります。
国籍にとらわれず、グローバルな規模で人材採用を考えることで、より優秀な人材にリーチすることができるのではないでしょうか。
外国人採用にあたっては「日本企業(自社)での働き方に対応できるか」「マネジメントができるか」「言葉の問題はないか」など頭を悩ませる問題もあるかと思いますが、実際に外国人を受け入れることで、そのハードル以上に多くのメリットを実感することができるようになるはずです。
外国人採用のメリットとしては、下記が代表的な例ととして掲げられています。ご参考に!
・優秀な人材の確保
・若手人材を確保しやすい
・グローバル展開の貴重な戦力になる
・多種多様な人材で社内が活性化(モチベーションUP)
・多角的な視点からアイデアが生まれる
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