【介護の日本語】やさしい日本語②

みなさんこんにちは。

介護士兼プロボクサー兼日本語教師の内藤です。

前回、やさしい日本語にはいくつかのポイントがあるとお話しいたしました。

≪ 前回 ≫
【介護の日本語】やさしい日本語①

その中で難しい日本語を簡単な日本語にする時のポイントをご紹介いたしました。
早速ですが、少し振り返ってみたいと思います。

問題①「就寝時間」
問題②「薬を服用する」
問題③「昨夜、熱発したため、頭部クーリングしております」

どのように伝えたらよいか、少しお考えください。(私が考えたやさしい日本語の例はページの最後にあります。)

いかがだったでしょうか・・・。

今回はやさしい日本語について、さらにポイントご紹介いたします。

病院の外来受付の言葉をやさしい日本語にしてみましょう。

「こちらの問診票にご記入になってから、体温をお測りください。順番にお声かけしますので、あちらにおかけになってお待ちください。」

「この紙に書いてください。」
「次に熱を測ってください。」
「名前を呼びます。」
「あそこで座って待ってください。」

お気づきになったと思いますが、文が短くなっています。

そして、難しい日本語が簡単になっていますね。

やさしい日本語の2つ目の大事なポイントは文を短くすることです。

初めの文は2文でしたが、やさしい日本語にすると4文になりました。

1つの文が長くなれば長くなるほど、いいたことが伝わりにくくなります。

意識しないと、つい長く話してしまいがちですが、外国人の方には、文を短くして話すことを心掛けていただきたいと思います。

 

前回とあわせて、やさしい日本語のポイントを2つご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

すぐにやさしい日本語を使ってコミュニケーションができそうな気がしませんか。

しかし、実際に頭で「わかる」と「できる」は大きな差があります。

いざ外国人の前で話をすると、頭が真っ白になって、普段の日本語を話してしまい、ポカーンとされてしまった方を何人も見てきました。何でもそうですが、やはりトレーニングが必要です。

 

【やさしい日本語ワークショップ】は、弊社エルロンで行っているワークショップです。

このワークショップはやさしい日本語のポイントを使って、実際に外国人の方にも参加していただき、

「伝えたいことをわかるように伝える練習」をたくさん行うものです。

私は介護施設様や病院様でのワークショップを専門に担当させていただいておりますが、大変喜んでいただいているものです。

きっと、「わかる」から「できる」体験をしていただきます。

楽しく練習できますので、ぜひ「やさしい日本語ワークショップ」にご参加ください。

やさしい日本語は、練習すれば、どなたでもすぐに使えるようになります。

皆さん、やさしい日本語を身につけて、外国人スタッフを迎える準備をしませんか。

 

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やさしい日本語の例です。
問題①「ねる時間」
問題②「薬を飲みます」
問題③「昨日の夜、熱が出ました。熱が出ましたから、頭を冷やしています」

株式会社aileron(エルロン)
内藤 友彰(介護士兼現役日本語教師)
大学院修了後、大手介護施設で勤務し、日本語教師に転職。
介護施設での勤務経験を活かし、EPA ベトナムの 現地講師を経験。
帰国後、日本語学校の専任講師として入国後の EPA 候補生を指導しながら、施設配属後から 国家試験までの 3 年間のカリキュラムのデザインや介護の日本語の教材を作成。
現在は株式会社エルロンで、介護技能 実習生を対象とした授業を担当。
研修センターの日本語教師向け「介護の日本語」研修も行っている。

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内藤開発・監修
「介護の技能実習生」を迎える監理組合・研修センターの皆様向け
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