「やさしい日本語」のすすめ Vol 9
皆さん、こんにちは。
やさしい日本語専門講師の竹丸勇二(たけまる ゆうじ)です。
新型コロナで入国制限が続いています。
そんな中で
最近、既に採用している外国人人材の
マネジメントや実務研修に課題をお感じになり、
弊社にお問い合わせくださる企業が増えています。
今日は、いくつか問い合わせを頂いた中で、
実際に研修をさせて頂いた企業様での
「やさしい日本語」のオンラインワークショップ
の様子についてお話します。
ご依頼を頂いたのは、N4レベルのベトナム社員
3名を採用されたIT関連企業でした。
新人社員の方々は、本社研修の後、
日本各地にある支社に配置され、
それぞれの現場で技術的な実務研修を
受けるとのことでした。
今回のワークショップは、
外国人社員3名を含む12名の参加で、
日本人社員の方々は、
外国人社員のマネジメントや実務研修に
今後直接関わる方々でした。
研修に頂いたお時間は2時間、
九州、東京、北海道の3か所をオンラインで
繋いで行うものでした。
弊社がご提供する
「やさしい日本語ワークショップ」の最大の特徴は、
■外国人と日本人が一緒に取り組む点
■「分かる」だけではなく、
「使えること」をゴールにしている点 です。
オンラインでも対面の場合と同等の成果が得られるよう、
入念に準備を進めてきました。
今日は弊社で行う「やさしい日本語ワークショップ」の3つの
ポイントを特別にお明かしします。
ポイント1:
分かる→使い方をおぼえる→自由に使えるようになる
の3ステップを経るよう研修を進めます。
ポイント2:
全員が楽しく、真剣に取り組める
意味のあるタスク(課題)を提示します。
ポイント3:
i+1(今できることよりも少し難しいものを提示する)で
提示します。
実は、この3つのポイントは、
弊社の日本語の授業で行っていることと全く同じです。
あとは、アクティブラーニングで行う、つまり、
「研修参加者同士が学び合うなかで課題を発見し、解決していく」
研修スタイルです。
日本人社員の方々が、
「いや~、言葉選びが意外に難しいなあ」、
「日本語っていろんな言い方があるのに気づくなあ」など、
笑いながらも真剣に、
やさしい日本語を話し合っていらっしったのが印象でした。
初めは、上手く伝わらなかった日本語が、
他のグループの伝え方を参考にされていくうちに、
みるみる伝わりやすい日本語に変わって行くのが、
誰の目にもはっきり分ります。
それを一番明確な形で証明してくださったのが
今回もワークショップに参加された外国人の方々でした。
研修から1か月が経ち、
ご依頼頂いた企業の人事の方から次のような
メッセージを頂きました。
■研修の受講社員からは、
”研修を実施したことで外国人とのコミュニケーションに
活かせそう”との声が多くありました。
■ルールを理解して、実践してみたことで、
どうやれば外国人に伝わるのかを難しさも含めて
理解・体感できたようです。
■その後、ベトナム人3名は支店に配属となり
実務に従事していますが、
3名に現状をヒアリングしたところ、
配属先のメンバーがやさしい日本語で
コミュニケーションしてくれており、
双方の意思の疎通ができているようです。
■よって、実務の理解・習得も当初の想定よりは
大きな問題がなく進んでおります。
■とはいえ、本人たちの日本語レベルを更に高めることは
継続して取り組むこととして東京からフォローを行っております。
引き続きよろしくお願いいたします。
「今日は・・ 研修は・・ありがとうございました。
私は日本語を もっと たくさん勉強します。」
外国人社員の一人が研修の最後におっしゃった言葉です。
必要とされているところに「やさしい日本語」を確実に届ける。
私は やさしい日本語の伝道師として
今後もこのことに こだわり続けていきたいと思います。
日本語教師の皆さん、やさしい日本語の普及を一緒に進めていきませんか。
日本語教師だからこそできる社会への貢献があります。
ご連絡をお待ちしています。
株式会社aileron(エルロン)
やさしい日本語専門講師
竹丸 勇二(たけまる ゆうじ)
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