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Eメールでの行き違いなのか?これは契約なのか?

外国人が契約に基づき日本に来て定職につく事例が数多くあります。

組織と組織による「紙の契約」に基づく場合はほとんどが順調に推移しています。

組織間ではなく、個人間のEメールでのやり取りを、てっきり「契約」に近いものだと勘違いした事例を今回は紹介します。

今や契約の範囲も広くなり、口頭やEメール、電子媒体なども一時的には契約の一部とみなされる場合もありますが、正式の場合は署名の入った「紙」の契約書となります。

一方では、「詐欺」が横行していますので、十分な注意が必要です。

時代背景

20年前の日本といえば、3Rを中心とした環境先進国だったのです。

3Rとは、

  • リデュース(Reduce) →ごみそのものを減らす
  • リユース(Reuse)→何回も繰り返し使う
  • リサイクル(Recycle)→分別して再び資源として利用する

ことです。

回収したPETボトルを化学分解して、原料を得るケミカルリサイクルも産業分野で試みられるようになりました。しかし、世界は着実に別の観点で進歩していたのです。

数年前に「海のプラスチック汚染」が話題を呼び、大きな政策変換を余儀なくされました。

その汚染源は、陸から川を通じて流れ出した生活ごみで、これが海を媒体として遠い他国の沿岸まで運ばれていたのです。

日本は環境後進国である事実を初めて知り、官民がその対策に慌てだしました。視点が国内だけに留まらず、海外や世界全体に目を向ける必要があったのです。

経緯

この外国人は国立カナダ大学の大学院の環境学部を修士で卒業して、ある自治体の環境政策課に勤務しておりました。

この女性のカナダ人は、「海のプラスチック汚染」に関する環境施策のプロだったのです。当時博士号を申請しましたが、論文不備で認められなかったそうです。

どこで勉強したのかは不明ですが、彼女は流暢に日本語を話し、小学校レベルの漢字を使用した文章を読み書きできました。

環境国際学会で、日本のある私立大学の老教授から「是非当大学の教授にきていただけませんか」と要請があったそうです。

その時は即答せずに、その後数年かけて準備と身辺整理を行い、ある年の春頃、この老教授を訪ねて日本にやってきました。

家族以外には、一切この話はしなかったようです。

老教授とのコミュニケーションはEメールだけだったようです。

本案件はここに基本的な問題があります。

コミュニケーションはダブルにすべきです。

例えば、Eメールと電話またはファックスです。大事な要件の場合は、電話内容を録音した方がよい。状況によっては、証拠や証明が必要になるからです。

Eメールだけでも、相手がその事実を認めると契約に準じた扱いになることがあります。

私立大学の学校関係者との面談

☆老教授;

昨年の退職時に別の人に教授職を譲った。名誉教授として、まだこの大学に籍がある。

助教授職ならあるので、希望するなら推薦してもよいとの旨を告げられた。

 

☆公共学部の採用責任者;

老教授から何の話もなかったので、後任の教授は公募で別の人が決まった。

 

☆本人の問題;

Eメールでもいいのだが、教授就任の意志をもっと早く老教授に伝えるべきであった。

また、推薦状も持ってこなかった。

(元の勤務先の上司または上位責任者の推薦状または証明書があると、日本だけでなくどこの国でも有利になることがあります。)

契約とは?

正式の契約書は基本的に「紙」であり、できれば組織間が好ましい。

組織と個人または個人間ではだめということでもない。

口頭やEメール、電子媒体なども一時的には参考として契約の一部とみなされる場合もあります。

紙の契約書や電子媒体などは「原本」を必ず手元に残すこと。

書類を提出したり、人に見せる場合には、その複写を準備すること。

電子媒体は必ずpdfにすること。

以上の話をベースに彼女の救済に当たりました。

客観的に考えて、彼女の不手際はあるものの、老教授や公共学部の採用責任者の落ち度はなさそうですが、ここはもっと考えて粘る必要があり、打開策を冷静に考えました。

(Phase 1) 現地・現場・現物確認

老教授や公共学部の採用責任者と彼女を交えての話し合いの場を持ちました。その結果、次のようなことが判りました。

☆教授になるには、博士号取得が必須要件である。

☆助教授であれば、博士号はなくてもよい。(ただし、給料がかなり安いので、なんらかのアルバイトは必要。)

☆特任教授であれば、経歴からしてポストはあり得る。任期は3年間で、通常もう1期務めることができる。

博士号取得のための活動が必須要件である。

教授より給料が安く、不安定要素が高い(業務上の出張制限があり、生活でも旅行や高価品の購入などは難しそう。アルバイトなどで経済的な準備が必要。)。

(Phase 2) 彼女の目標設定

環境政策の特任教授をしながら、3年で博士号取得を目指す。

生活がやや不安定なので、専門学校や塾、企業などのアルバイトを探す。

(Phase 3) アルバイト先の選択

☆経歴の点から、当市の環境審議委員に推薦しました。任期は2年であるが、10年ぐらいはいけそうです。

☆塾での英会話講師;給料は高いが、時間の制約があり難しい。

☆専門学校;最先端の環境教育は非常に人気が高い。「海のプラスチック汚染」の政策専門家ならどこでもOK。

スポット1コマ1時間30分で、5~10人くらいの対話型少人数セミナーです。相場は内容によりますが、一人2000円から1万円くらいです。

月に10万円ほど稼げます。彼女の場合は、英語と日本語が喋れるので引っ張りだこの様です。

とくに、カナダの子供向けや学生向けの図やイラストなどは日本人が描くものとは全く違いました。

おわりに

このようにして、彼女はこの6月から、私立大学の公共学部環境政策学科の特任教授として活動し始めました。

と同時に、博士論文作成の準備に入った模様です。審査に必要な論文は最低3本。

問題は、著者を単独名か複数名にするのか、審査をどこの大学で受けるのかです。

今日本では、「海のプラスチック汚染」の政策専門家のニーズが高く、著名な国立大学の教授公募が盛んに行われています。

もちろん、外国人もOK。

 

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