「やさしい日本語」のすすめ Vol 2

◆◆やさしいの日本語の「力」◆◆

皆さん、こんにちは やさしい日本語の専門講師の竹丸勇二(たけまる ゆうじ)です。

今回の台風で、ご家族、ご親戚、ご友人にお怪我をされた方などいらっしゃらなかったでしょうか。1日も早い被害の復旧をお祈りいたします。

このような時ではありますが、
個人的に大変嬉しかく感じたニュースがありました。

私は、今年の6月まで都内の大きな日本語学校で専任教師をしていました。
先日、その日本語学校のある教師から、
「竹丸先生のクラスで勉強していた留学生が、大学に合格しました。本当にとてもよく頑張りました。」
と嬉しいお知らせを頂きました。

3月まで私が担任をしていたクラスの、スリランカ出身の留学生でした。

アルバイトと日本語学習の両立で、一時は出席率が落ち込んでしまったようですが、日本での進学をあきらめずに、努力したということをその先生がご連絡くださいました。

私が何かできたわけではありませんが、胸がいっぱいになりました。
本当によく頑張りましたね、大学合格おめでとうございます!!

_______________________________

さて、多くの留学生や外国人が学んでいる、私たちの母語「日本語」ですが、習得が非常に難しいと言われています。

そういった、日本語を勉強しながら、アルバイトとの両立で苦労している留学生を目の前に、「何かできることはないだろうか」と、日本語教師であれば誰しも悩みます・・・。

私もそうでした。

私は、日本語学校にいた当時「日本で自分の夢を叶えて欲しい、」「皆さんならきっとできる!」と、留学生に伝えていたものです。

しかし、ある時ふと思ったのです。

「日本で頑張っている留学生の進学を見届けたら、日本語教師としての仕事は終わりなのだろうか・・。」と。

そして、その疑問は次第に大きくなっていき、
「進学しても、その後日本で就職しても、ずっと幸せであってほしい!」と強く思うようになりました。

「やさしい日本語講師」は、
日本語教師の私たちができる、もう一つの大きな 社会貢献だと感じています。

 

日本は少子化による労働者不足を解消するため、外国人人材を積極的に受け入れるという選択をしました。

しかし、今、日本の企業で働く外国人人材は、採用して1年以内に約7割が退職している実態があります。

その理由は様々ですが、一番多い理由・・・
皆さん、なんだと思われますか?

「日本語は勉強しているけど、職場でコミニミュケーションが取れない」

ということなのです。
この理由、寂しいと思われませんか・・・。

「日本語教師」という仕事をしていると、日本語がまだ全然話せない(日本語での挨拶がやっと)レベルの留学生と会話をするということは、日常茶飯事です。

3ヶ月くらい勉強すると、留学生は自分がしたいことなどを話せるようになりますが、言いたいことがあっても、日本語で十分に伝えるということはなかなか難しいものです。
(私たちが、外国語を勉強してもそうですよね!)

日本語が話せいない外国人とどうやって話すの?
日本語の先生って、英語ペラペラってこと?
と、よく質問を受けます。

私たち日本語教師は、外国人のレベルに合わせて、
◆話す速さ
◆ことば
◆文法
を調整することができます。

いわゆる「ティーチャートーク」の訓練をしますが、ティーチャートークを身に着けるまでの間、大事なことは、

「留学生が言っていることを聞き取ろう」
「言いたいことを理解しよう」

という「寄り添う気持ち」じゃないかなと思っています。

「やさしい日本」は、まさにこの「寄り添う気持ち」を備えた、新しい言語ツールではないかと思うのです。

日本の社会は、外国人人材の力なしでは、立ち行かない状況になりつつあります。

私たち日本語教師の関わった卒業生を含む多くの外国人が、日本の企業に就職し、共に働く日本人としっかりと信頼関係を築くためには、外国人の日本語学習に加え、
日本人に、外国人に「寄り添う日本語」=「やさしい日本語」を身につけてもらうことが必要だと考えています。

 

◆◆「やさしい日本語」には、未来を豊かにする 大きな「力」があります◆◆

一人でも多くの日本人に 「やさしい日本語の使い手」になってもらえたら、解決できる課題があるのではないでしょうか。

私たちは、今、それを実現するために、
共に伝道師になってくださる 日本語教師の方を探しています。

「やさしい日本語講師」は、日本語教師の経験を活かしてできる お仕事です。

日本語教師の私たちだからこそできる、もう一つの大きな 社会貢献です。

私たちが送り出した留学生が、夢をあきらめず自己実現できるように、
そして日本の明るい豊かな未来にために、私たちと一緒に「やさしい日本語」を広げていきませんか。


■■ 弊社では「やさしい日本語」ワークショップをご提案いたしております。
「やさしい日本語」は、外国人がわかりやすい日本語を意味しています。
少しの練習でコツをつかめば、日本語で専門知識だって、伝えることができます。

やさしい日本語ワークショップ

■■「やさしい日本語ワークショップ」を講師としてやってみたい!、広めたい!、外国語はできないけど外国人のために何かしたい!!という方々に、講師養成講座もご用意しております。

「やさしい日本語WS」講師・養成講座のご案内

 


株式会社aileron(エルロン)
やさしい日本語専門講師
  勇二(たけまる ゆうじ)

ご質問・お問合せ

 

 

関連記事:
「やさしい日本語」とは?
日本社会と外国人をつなぐ 
日本語を教えるのに『日本語』だけ?!「日本語教師」という仕事
「やさしい日本語」のすすめ Vol1

 

 

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。