「やさしい日本語」とは?
こんにちは。
株式会社aileron(エルロン)の石川陽子です。
令和元年がスタートいたしました。多文化共生が形になる元年となるのではないでしょうか。
さて、今回は、「やさしい日本語」について、ご紹介させていただきたいと思います。
海外人材の受け入れが決まってから、職場に配属されるまで、各企業様や団体様におきましては、いろいろな準備をして、受け入れていらっしゃることと存じます。
例えば、必要書類の翻訳、制度を説明する際の多言語翻訳対応、海外人材の方を対象とした日本語研修 等々・・・。
これまでに、私がお話を伺って参りました各社の人事ご担当者様は、とても熱心に、上記のこと以外にも頭をひねったり、時には抱えたりなさりながら、受け入れ準備をなさっていました。
海外人材へどう寄り添って行けばよいか・・・まだまだ課題が多い点かと思います。
ここで、是非取り入れて頂きたいのが「やさしい日本語」です。
例えば、
「当社の就業開始時間は9時ですので、5分前には仕事が開始できるように出社してください。」
上記を、来たばかりの日本語がまだ十分ではない従業員(N4レベルの方)を対象に、みなさんならなんと伝えますか。
- 通訳して伝える
- 翻訳して通知する
- ゆっくり言ってみる
- 書いて見せる・・・等、アイディアがいくつかあるかと思います。
ですが、私なら日本語で伝えます。↓このように。
「会社は、9時からはじまります。9時に来るのはダメです。8時55分にきてください。仕事の準備をしてください。」
このように言えば、日本語でも十分に伝えることができます。
これが、「やさしい日本語」という日本語です。
日本人は、相手によって日本語を無意識に使い分けているのが一般的です。
例えば、5歳の子供と話すとき、社外の打ち合わせで話すとき・・・。もちろんシチュエーションが違うので話題は違いますが、自分が話す場面を想像していただくと、違いが少しお分かりいただけると思います。
プロの日本語教師は、私が示したような「外国人が分かりやすい日本語」を選びながら話す訓練をしています。
実際、私は日本語教師を5年間していますが、日本語以外の言語を話すことはできません(お恥ずかしいのですが・・・)。
そのエッセンスとコツお伝えし、練習していただくことで、どなたでも日本語で外国人の方と簡単なコミュニケーションをとることができます。
これが、「やさしい日本語」でできることなのです。
英語や他の言語が話せないから、外国人とはコミュニケーションが取れないと思う・・・。
そんなことありません!!
日本人が得意とする、相手に合わせた話し方の一つとして「やさしい日本語」を取り入れて、
日本語で海外の方々とコミュニケーションをしてみませんか。
外国人の方にとっても、日本語で会話ができるというのはとても魅力的なことなのです。
是非、「やさしい日本語」を皆さんに使ってみていただきたいと思います。
弊社では、日本人と外国人が共に楽しく学ぶワークショップとして「やさしい日本語ワークショップ」をプロデュースいたしております。
株式会社aileron(エルロン)
代表取締役/日本語講師
石川 陽子
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